華やかな街も一つ横に逸れれば

そこには吹き溜まった人とゴミの抜け殻達

「私達これから一体どうなっちゃうんだろう」

なんて聞こえたような気がした

狭い部屋に2人きりで俺ら色んな話をしたね

扉には鍵もなく窓を開ければすぐ隣のビル

少し雨と彼女の香水が混じった匂いがする


俺は俯きそれを見て彼女も俯く

2人のこれからは2人が一番良く解るから

彼女は蝶、夢も希望もない街で1人羽ばたき続ける

それしかできなくて

草臥れたような仕草を見せて

それでもどこか健気でそしてどこか儚くて

恋などしない愛など知らない

映画のような生活なんて夢のまた夢のようで

何かを気にすると窒息してしまうから

感情を消してまして生きる意味など考えてはいけない

彼女は蝶、昨日も明日も無い街で1人もがき続ける

それしかできなくて

俺は眠る彼女を起こさぬように

そっと身を起こして外に出る

すっかり陽は落ち、ネオンが艶めき勃っている

来た道とは別の方から闇に溶けるように歩き出したのさ

これは幻か、現実か

何も違わないだろう

それくらい虚ろな場所で見失ってしまいそうだ

空を見上げようにもビルが邪魔で大して何にも見えない

振り返ると彼女がこちらを寂しそうに見ていた

彼女は蝶、他人も自分も無い街で1人羽ばたき続ける

それしかできなくて

彼女は蝶、意味も価値も無い街で1人羽ばたき続ける

それしかできなくて

それしかできなくて